【エクセル】関数countifで重複している値を調べる方法

例えば下のリストから重複している値を探したいときはどうしますか??

これくらいの量であれば、目視でも可能かもしれませんが、もっと膨大なデータ量になると、目視で重複を探すのは限界になります。

今回はそんな、重複しているデータを探す方法をご紹介します。

【関数countif】重複を見つける方法

一定量のデータ中で重複を探すときに便利なのが、関数countifです。

やり方としては、countif関数を使い、同じ値のものがそのデータにいくつあるのかを数えるのですが、まずはcountif関数の紹介からします。

論理式
=Countif(範囲,検索条件)

例えば、上の表の中に「A」が何個あるのかを数えたい場合、下のように書くことで「A」という文字の個数を数えてくれます。

=COUNTIF($A$1:$B$4,”A”)

上記の式をセルに記載すると、「4」(「A」の個数)がセルに記載され、もし「A」の文字を1つ「B」に変えると、「3」という数字に自動的に変わります。

今回はこの性質を利用して、重複している値を見つけます。

まずは、

①重複を判定したい部分を範囲、その部分の一番上の値を検索条件とするCountif関数を作ります。

今回の場合ですと、
=COUNTIFS($C$1:$C$24,C1)
このような式になります。「$C$1:$C$24」の部分が重複を判定したい部分で、「C1」がその表の1番上のある値になります。

このとき、Countif関数の範囲である「$C$1:$C$24」は必ず絶対参照にして下さい。

また、Countif関数の検索条件である「C1」は必ず絶対参照にはしないで下さい。

そして、

②記載したセルから重複を見つけたい部分の一番下のセルまでオートフィルします

すると、上の画像の表に、「1」とか「2」などの数字ができます。

「1」は他に重複した値がないことを表しています。

「2」は他に重複した値がもう一つあることを示しています。

今回のケースではなかったですが、「3」以上の数字があれば、その分他の重複している値が増えていくことになります。

【Countifs関数】二つ以上の条件が重複している値を見つけたいとき

また、上のような表で、同姓同名になっている人を探したいときは、Countifs関数を使います。

論理式
Countifs(検索条件範囲1,検索条件1,[検索条件範囲2,検索条件2]……)

この論理式に当てはめるのですが、

前回と同様に、

①重複を判定したい部分を範囲、その部分の一番上の値を検索条件とするCountifs関数を作ります。

今回の場合は、「=COUNTIFS($I$5:$I$9,I5,$J$5:$J$9,J5)」と記載しましたが、

これは、一つ目の条件で、「性」の部分のみを検索条件範囲にし、一つ目のセルの値である「山田」を検索条件にします。

そして、二つ目の検索条件で、「名」の部分を検索条件範囲にし、「名」の部分の一つ目のセルの値である「太郎を」検索条件にします。

そして、

②前回同様に重複を探したい部分の1番下のセルまでオートフィルする

そうすると、このように数字がでてきて、

値が「2」以上のものは、二つの条件が全く同じ値(今回は同姓同名の人物)が他にも1つ以上存在しているということになります。

このように、Countif、Countifs関数を使うことで、重複を簡単に見つけ出すことができます。

重複をただ削除したいだけであれば、「重複の削除」というExcelの機能がありますが、重複を見つけたいときは、上記の方法をおすすめします。